なぜ愛知県は離婚して実家に戻る人が多いのか

こんにちは、夫婦問題相談室リボーン 今枝朱美です。

 

先日大学の先生と弁護士の先生から面会交流支援についての取材を受けていました。

そこで。「愛知県の離婚の特徴はありますか?」と尋ねられました。

 

愛知県と言えば、離婚後実家に戻る人が多いように感じます。

それはなぜか

愛知県は地元大学進学率全国1位で中京圏全体に求人倍率が高いです。

地元の大学に進学し、地元で就職、実家から通勤。

 

結婚相手の1位は職場、2位は友人や兄弟姉妹を通じて、3位学校関係。

(国立社会保障・人口問題研究所)

当然地元同士で結婚することも多くなります。

結婚しても実家から近いところに住むことになり、親との結びつきが強く、実家に帰る頻度や親が訪問する頻度が高いです。

 

愛知県の持ち家率は全国40位と高くはないですが、名古屋市以外の市町村は持ち家率が高いです。

また、名古屋に就職していても、隣県の岐阜や三重に家がある人も多いです。

ですから、離婚しても十分な間取りの帰る家があり、そこから仕事に通うことだってできるわけです。

こんなことからも、離婚後実家に戻る人が多いのだと思います。

 

家賃無し、光熱費無し、食事付き、ベビーシッター付き。

 

 

仕事が大好きならすればいいし、働かなくたって生活には困りません。

 

母親としても、定年後の夫と二人っきりになり付きまとわれるより、娘とかわいい孫と一緒に暮らした方が楽しいのです。

母と娘でウィンウィンの関係が成り立ちます。

 

養育費より婚姻費用分担金の方が多いからと言って、離婚せず別居状態で、仕事と子育てを両立させアパートで必死に暮らす必要はないのです。

 

良いこともあれば悪いこともあります。

たとえば、

親からは金を出しているからと口も出される。

仲のいいときはいいが、親子でこじれると縁を切るまでに発展し、二度と戻ることができない。

親はいずれ自分より先にいなくなる、そのあとに自立していない自分だけが残り子どもに依存する。

別れた後、子どもにとっては唯一の父親も必要としなくなるため、会わせる必要性を感じない。

ほかの兄弟と折り合いが悪くなり、ひとりで両親の介護をすることになる。

などなど。

 

実家がありご両親がいることは離婚のときの一番の安心材料ですが、本来は自立した自分となり、困ったときの頼りどころとするぐらいがよいでしょう。

里帰り出産から離婚問題に突入する方たちも多くみられます。

実家の居心地が良いことはよくわかりますが、結婚で新しい家庭を作ったことを忘れないでほしいです。

 

あなたは親離れできていますか?

あなたのお母様は子離れできていますか?

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