夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
「ねえ、どうして女の子にはおちんちんがついてないの?」
「赤ちゃんはどこからくるの?」
幼児期の子どもに性教育が必要なことはもちろんですが、その前に幼児期の子どもを持つ親に性の素晴らしさを知っていただきたいと思います。
性を知り、人を愛すること愛されることの素晴らしさを知ってほしいです。
幼児が自ら本を読んで学ぶということはないと思うので、多くは親から言葉で教えると思いますが、実は子どもは親のことをいつもじっと観察しています。
口では「お父さんはお母さんのことが大好きで、お母さんもお父さんのことが大好きで、それであなたが生まれてきたんだよ。」と言っていても、実は夫婦間でセックスはもちろん肌に触れられることさえ拒否しているような場合もあります。
子どもに性教育をすること以前に、幼児を持つ親の性に対する意識が重要となります。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
性を教えることは愛を教えることだと思います。
これなら幼少期前、生後間もない赤ちゃんにもしてあげられます。
赤ちゃんにはいっぱいの愛を与えてあげましょう。
泣くこと、眠ること、おっぱいを飲むこと、排泄することしかできない赤ちゃんです。
泣いたらすぐに「どうしたの?」と聞いてあげましょう。
お腹がすいているのならおっぱいをあげ、からだに不快感があるならおむつを替えたり体温を調節したり、眠いなら抱っこしてあげましょう。
泣いたら助けてもらえる、不快を取り除いてもらえる、いつも守られているという安心感から、赤ちゃんは愛されていると実感します。
そして沐浴やおむつ替えの時に体を清潔にしてあげましょう。
性器は特によく観察しながら、ゴシゴシこすりすぎないでそっと丁寧に拭いてあげてください。
自分の体を清潔に保つことが気持ちいいことだという感覚を身につけ、習慣にすることはとても大切なことです。
お母さんお父さんの中には自分やパートナーの性器をしっかり観察したことがない方も見えます。
子ども作ったのにそれはないでしょ?!と思われるかもしれませんが、実際あるのです。
見たことないから知らないなんて言ってられません。
おむつかぶれしないように、特に女の子はそっと割れ目を開き尿道や膣にばい菌が入らないように気を付けてきれい拭いてあげましょう。
性器はとても大切なところ、優しく扱わないと傷ついてしまうところだということを再認識することは、お父さんお母さんにとっても良い学びになると思います。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
乳児を過ぎ少し言葉が話せるようになると、会話の中にも性器を表す必要が出てきます。
「おちんちんは大事だよ。」「おちんちんきれいにしようね。」
そこで問題となるのは、女の子の性器は何と呼べばいいの?です。
「あそこ」では良くわかりません。
方言によって違うらしく、東京、大阪、名古屋でも違うらしいのですが、
???その呼び方、生まれてこのかた一度も口に出したことはありません。
私は女3人姉妹でしたが、おちんちんと言っていたような気がします。
男の子と女の子では形が違うという理解だったと思います。
ペニスとヴァギナ、これも今まで使ったことがありません。
具体的に細部の名称が必要な場面が出てくるまで、このブログ内ではおちんちんで統一しましょう。
子どものほうからも、痛いかゆいなどを伝えてもらうときに必要なので、保護者の方もお子さんと共通の言語を作って正しく意思の疎通ができるようにしてください。
お腹が痛いのか、肛門がかゆいのかおちんちんがかゆいのかは違ってきますから。
大事なところ、清潔にしなければいけないところです。隠さなければいけないところだけど、困ったときには親や保育園の先生には、恥ずかしがらず話せるように教えましょう。
子どもがかゆいとか痛いとか訴えて来たら、ほかの人は誰もいない明るいところでよく見てあげてください。虫に刺されていないか、かぶれていないか、傷になっていないか。
きちんと対応して、子どもさんを安心させ、大げさなようですが何かあったら話そうと思える信頼関係を築いてください。
無いとは思いますが、間違っても「そんな恥ずかしいこと言わないの。」とか「何ともないから大丈夫。」と見て見ぬ振りするようなことはしないでください。
信頼できる大切な人には性器のこともきちんと話せる習慣が子どもの頃からあれば、結婚してからパートナーにも痛いことや困っていることがきちんと伝えられると思います。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
幼児になりお話もできるようになり、24時間保護者と一緒にいなくなるころまでには、「プライベートゾーン」を教えてあげましょう。
プライベートゾーンとは、水着着用時に隠れる場所を指す。水着の種類によって隠れる場所に違いがあるが、少なくとも男女の陰部・女性の乳首乳輪とその周辺を指し、女性は上半身にもプライベートゾーンがある。(ウィキペディア)
幼児には「水着を着て隠れるところがプライベートゾーンだよ。」がわかりやすいと思います。
プライベートゾーンなので、自分だけの場所、大切にしなければいけない場所です。
自分のからだ(性)を大切にすること、それと同時に他人のからだ(性)も大切にすることを教え、むやみに他人に見せたり見たりしてはいけないことを話して聞かせてあげてください。
「大切にしなければいけない場所だから、痛いときやかゆいときはお母さん(保護者の方)におしえてね。」と言って、その時は人目のないところで見てあげてください。
まだ小さいから恥ずかしくないだろうと、友だちの前でパンツを下げるようなことはしないでください。
プライベートゾーンを教えることは、子どもを性犯罪から守ることにもなります。
プライベートゾーンを見たがったり触りたがったり、または見せたがったり触らせたがったりする人がいたら「いやだ!!」と言葉で言えるといいのですが、言えなくてもその場から逃げることを教えてあげましょう。
一度話したからわかっているだろう。嫌なことだからしないだろう。と思っていてもいざ現実となるとなかなか行動できないものです。
周りの大人が態度や行動でいつも示し、繰り返し話して伝えることが大切です。
ですから、家族といえども平気でプライベートゾーンを見せて着替えたり、だらしない恰好を子どもに見せたりしないようにしてください。
プライベートゾーンは自分の大切な場所です。
幼児でもちゃんと話せばわかります。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
「赤ちゃんはどうしてできるの?」
「ドキッ ついに来た
」
3歳くらいになりそろそろ来るかもと思っていても、やはり焦ってしまうことでしょう。
3歳の子どもが性交についてついて具体的に知りたいわけではありません。
きっとあかちゃんをテレビで見たり、公園で見かけたりして聞いたのでしょう。
「赤ちゃんかわいいね。赤ちゃんほしい?」と優しく返してあげましょう。
「どうしてできるかなぁ~って思ったの?すごいね」ってほめてあげてください。
説明しようと思ったら、ほかのことをして遊びだしてしまったとかなら、ちょっと言ってみたかっただけかもしれません。
いつでも聞けばいいんだと安心して終わりかもしれません。
「パパもママが大好きでママもパパが大好きで
赤ちゃんが欲しいねって相談してつくるんだよ。」
「あなたができたとわかった時はすっごく嬉しくて、お父さんもお母さんも、おじいちゃんもおばあちゃんも、みんなで大喜びしたんだよ」
幸せな気持ちで、望んで赤ちゃんができることを伝えてください。
もう少し大きくなり、本当の意味で疑問に思う頃になったら、「赤ちゃんはどこからくるの?」の絵本などを使い、正しく教えてあげましょう。
恥ずかしいとかいやらしいとかは一切なく、幸せいっぱいな気持ちになりますように。
「赤ちゃんはどこから生まれてくるの?」
「これまた困った見せて説明するべきか?
」
別に見せる必要はありません。
「女の人はおしっこの出る穴と、うんちの出る穴の間に、赤ちゃんが出てくる穴があるんだよ。赤ちゃんが産まれる時だけ大きく広がるの。」
「うまく出られないときは、先生にお腹を切って上手に出してもらうこともあるんだよ。」
「大切なところだから、いつもきれいにしてるし、パンツはいて隠してるんだよ。」
で大丈夫です。
今は立ち合い出産が多く、娘の出産のときに2歳のお兄ちゃんも立ち会ったそうです。
「ママのここから赤ちゃんが出てきて、え~ん!え~ん!って泣いたよ。パパもママも泣いたよ。」ってニコニコ嬉しそうに話しています。
どこから産まれてくるかは少し驚いたようですが、それよりみんなが嬉しかったことが心に残るようです。
幼児には幼児の段階の性教育があり、小学生には小学生の段階の性教育があります。
子どもが興味を持ったことに目をそらさずに答えてあげてください。
知らないことは聞かれませんが、もし知らなかったら子どもの興味に沿って一緒に調べて答えてあげれば大丈夫です。
説明の仕方がわからないときも一緒です。
「お母さん、うまく答えられないから調べてみるわ。待っててね。」
間違っても「橋の下から拾ってきたんだよ。」(昔はよく聞きました)と嘘を教えたり、「そんなこと聞くんじゃありません!」「いやらしいこと言って、なんて子なの!」とだけは言わないでくださいね。
性は自分を愛すること、人を愛することです。
正しく知った子どもは自分を大切にします。思春期になっても、大人になっても。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
「怖い人に連れていかれちゃうよ!」
見るからに怖い人が近づいて来たら逃げるだろうし、自分からついていくことはないと思います。
優しい感じで近づいてくるから危険なのです。
小学生になると道を聞かれることもあるかもしれません。
「何か用事かな?」「困っているのかな?」と思い、逃げるタイミングを逃します。
ムーチョさんの記事を読み、確かにと思いました。
私も小学生の時に2度危険な目にあいました。
一度目は夏休み、図書委員の当番で一人で学校に向かう途中、家から出てすぐにちょっと汚い感じのおじさんが声をかけてきました。
「道おしえてほしいから一緒についてきてくれる?」
と言って手をつなごうとしてきました。
「これはよく聞く連れていかれちゃうってやつだな。」
アワアワとなり体が固まりそうでしたが、さっと身をかわし、少し離れたところにいた友だちのお父さんに助けを求め助かりました。
2度目は学校から帰る途中、家まであと30メートルのところで私の前を歩いていた20代くらいのお兄さんが振り向き声をかけてきました。
「○○さんの家を探してるんだけど知らない?」
知り尽くした近所なので
「そんな家はありません。」
と答えると、
「こっちの奥にあると思うから一緒についてきてくれる?」
と言って、路地の奥を指さしました。
路地の奥の家もよく知っているおうちだったので
「違いますよ。」
と答えると、それでも一緒に来てほしいと言いました。
路地の奥に住んでいるおばさんに違うと言ってもらえば気が済むかな?と思い先に進み聞いてあげました。
「そんなうちないねぇ。」
で終わり。
本当はすごく怖くておばさんに助けを求めたかったけど何も言えず、私が平気そうな顔をしていたのか、その男性が普通だったからか、おばさんは家に引っ込んでしまいました。
「この奥にあると思うんだけど、一緒に行ってくれない?」
その奥は何年も使っていない物置があるだけです。これ以上は危ないと思って
「ありませんから。」
と言って身体の震えをおさえながら急ぎ足で家に帰りました。
父に話すと、すぐ外に出ていきましたが、すでに男はいなかったようです。
小学生の私は、誘拐についてどう思っていたのでしょうか?
「女の子はかわいいから一緒に遊びたい」とか、「お金持ちの家から身代金を取ろうと思っている」くらいしか考えていなかったと思います。
その時は2度とも本当に怖かったけど、じゃあ何をされるから怖かったのかと思い返すと、一度目の時は「どこかに連れていかれちゃう」と思い、二度目は「ナイフとかで脅されるかも」と思いました。
小学生の感覚で性的な嫌がらせをされるとは想像していなかったと思います。
平成24年 警察庁発表 子供の犯罪被害対策 13歳未満の子供が被害者となった刑法犯
被疑者の犯行動機の内訳
性交目的とわいせつ画像収集目的を合わせると約85%です。
子どもを狙う不審者はプライベートゾーンを見たり触ったりそれ以上のことがしたいのです。
そしてそんなことは絶対させてはいけないことを、子どもにことあるごとに繰り返し教えてください。
私は親子でシュミレーションし、拒否する訓練を繰り返しするのもいいと思います。
ついて行ってはいけない、逃げる、大声を出して助けを求める、防犯ブザーを持つ事は学校で教えてくれると思いますが、不審者は何が目的であなたを狙うのかを教えることが重要だと思います。
不審者の多くは男性で女の子が狙われることが多く、そして男の子にも危険があることも教えてください。
学校からの帰宅時間に事件発生件数が最も多いようです。
なるべく一人にならないように、どうしても一人になってしまうときには特に気を付けるように伝えてください。
重ねてお願いします。お子さんに教えてください。理由を知っていればもっと強く拒否できます。
不審者はあなたのプライベートゾーンを狙っています。
プライベートゾーンは大切なところなので見せても触らせてもいけません。
夫婦問題の現場から性を考える、今枝朱美です。
3歳を過ぎる頃になると、男の子がおちんちんをいじりはじめ困ってしまうお母さんが多いと思います。
思春期以降の自愛行為と同じように考え、ドキッとしてしまいます。
確かに気持ちいいことは同じなのですが、意味合いが違います。
心理学者フロイトは快感の感じ方にも発達段階があるといっています。
口唇期・・・生後~1歳頃、指やお母さんの乳首などおしゃぶりする行為の唇から得られる快感。そして心地よさ、安心感、愛を知る。
肛門期・・・1~2歳頃、大便をためたり出したりすることの快感。そして、トイレトレーニングの時期で、失敗を知り、規則を守れる満足感や達成感につながる。
男根期・・・3~6歳頃、性器を触ることによって得られる快感。そして、男女の違いを知り、恋する気持ちを知る。
潜伏期・・・7~12歳、性の活動は一時休止し、エネルギーは、もっぱら知識獲得、人格形成に向けられる。
性器期・・・13歳~、思春期、性欲が性器に集中する時期。性器同士の結合、生殖を目的とした性欲。
性器いじりの頃の幼児性欲は自分に向かう自体性欲で、思春期以降の一般的にいわれる性欲とは違います。
手を下に下げるとちょうどいい場所にあり、触ると気持ちよくて安心し、緊張しているときなどはついつい手が行ってしまいます。女の子でも見られます。
「うわぁ!いやらしい!」などと過剰反応せずに、「大切なところだから汚い手で触るとばい菌が入っちゃうよ。手洗おうね。」とか、「おしっこ我慢してるかと思ってみんなが心配するよ。」とか、それとなくやめたほうがいいことをわからせてあげてください。
そのうちにしなくなるだろうくらいに考え、ほかの遊びなどもっと興味のあるものに集中させてあげて、興奮と満足を提供できると良いですね。
雷を落とすかのような全否定はやめてください。強い罪悪感を感じ、その後の健全な性欲の発達が妨げられることも考えられます。
あまりに執拗に性器を触る場合は、愛情不足を心配してあげることも必要かもしれません。
大切な時期なので、お子さんをよく見てあげてください、お願いします。
この時期の男女を意識し、父親母親を異性として認識するお話、親も少しずつ子離れが必要になるお話は次回といたします。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
3~6歳の男根期は性器を触ると気持ちいいことを知り、外に出ているおちんちんのあるなしで男女の性差を知る時期だという話は前回しました。
3歳までは父からも母からも母性愛でしっかり守られていた状況から少し成長します。
母性愛でがっちり腕の中で守っていた状態から少し外の世界に触れさせ、安全に生きるためのルールを教えます。ここで父からも母からも外の世界を教える父性愛が必要となります。
この時期に男と女がいることに気づき、自分は男なのか女なのか意識します。
男の子も女の子もみんなが大好きなお母さんですが、大好きなお母さんには大きな存在のお父さんがいて、お父さんとお母さんはどうやら自分ではなく夫婦が一番なことを知り、勝てないのは悔しいけどその仲良しなお父さんとお母さんに自分は愛されているんだと安心し、ひとつラインを引き成長していきます。
そしてお母さんに恋していた気持ちが外に向き、幼稚園の先生やさくら組の○○ちゃんが初恋の人となっていきます。
この時期のお父さんお母さんに、「セックスはありますか?」とお聞きすると、「子どもがいるのでなかなか・・・」と言われます。
そんな方は大体「川」の字で寝ています。
それでは状況的に難しいと思いますので、夜中の授乳時期が済んだら子どもを真ん中じゃなくふちに寝かせてください。
そう助言すると、「ふちだとベッドから落ちるんです。」と言われる人がちょいちょい出てきますが、壁につけるなり工夫してください。
幼稚園に行く頃にはお母さんと一緒の布団じゃなくて、一人の布団に寝かせてください。
部屋を分けるほうが良いですが、住宅事情により難しい場合もあるかと思いますので、夫婦が一緒に寝て子どもは一人で寝かせてください。
「子どもが・・・」と言い訳して、実は母が子どもと離れられなかったり、夫を何気に寄せ付けない工夫を必死にしている場合もあるので、子どもの自我の芽生えのためにも正しい姿を考えてください。
子どもも親も成長に合わせ共に変化していくことが大切です。
NPO法人日本結婚教育協会
『こどもから大人まで 性のステキを学べる聞けるプロジェクト』
プロジェクトリーダー今枝朱美、夫婦相談の現場から性について考えます。
性のステキを学ぶことで、人生を潤いのあるものにしましょう (^^♪
中学生の男女は平等ですか?のつづき
日本性教育協会の2014年性に関する調査のデータです。
1987年からの変化には驚きですね。30年前は家庭にパソコンも、もちろんスマホなんて影も形も無い時代です。
想像力豊かで異性に対して夢や希望も多かったのですね。
性交願望なので、実際の性交経験率とは違います。
日本性教育協会の調査結果によると、中学生では性交経験率は男女ともどの年度でも2~4%程度を推移しています。
では、そもそも性交の前に中学生の「つきあう」って何をするのでしょう?
お互い好き同士だということを確認し合ったうえで、お話ししたりラインをしたり、遊びに行ったりスキンシップしたりとそれぞれ違い、幅広い感じです。
でも表からもわかるように、どちらかというと男子の方がよりスキンシップを求める傾向があると思います。
①でお話ししたように、腕力で勝る男子が嫌がる女子に力づくで求めてはいけません。
空気を読むことが得意な女子が、求められているから、嫌われたくないからとイヤなことに応じてはいけません。
そんなのは愛でも何でもありません。相手のことを本当に大切になんて思っていません。
男子が腕力を優しさで抑えた上に、男女平等が成り立っていることをよく知り、相手を思いやることができる本当の優しさを持つ者同士が、平等の立場でお付き合いしてください。
好きだから、ふられたくないからといって、嫌なのに我慢して相手の言う事を聞く癖は絶対つけてはいけません。知らず知らずのうちにデートDVにつながるかもしれません。
嫌なことを嫌だと言える勇気のある人、相手の嫌だを受け止められる寛容な心を持っている人とお付き合いしましょう。
私は性に対しての知識のない人、愛することがわかっていない人の性行為は反対です。
そしていくら知識や愛情があっても、妊娠出産などの結果に責任を取ることができない中学生の性行為は絶対反対です。
男女平等だと言っても、望まない妊娠出産中絶でからだと心にダメージを受けるのは女子だということも事実です。
NPO法人日本結婚教育協会
『こどもから大人まで 性のステキを学べる聞けるプロジェクト』
プロジェクトリーダー今枝朱美、夫婦相談の現場から性について考えます。
性のステキを学ぶことで、人生を潤いのあるものにしましょう (^^♪
男女世界平等ランキング2016が発表されました(世界経済フォーラム 対象144か国)。
これは経済・政治・教育・健康の4つの分野において、男女格差をどの程度埋めているかを調査しています。
日本のランキングは前年度よりさらに10ポイント落とし111位、G7の中では最下位です。
教育・健康は問題ないのですが、経済・政治の格差が大きく順位を下げています。
それでは現在の中学生は男女の平等をどのように考えているのでしょうか?
技術家庭科なども男女完全共通となり、男女同じように教育されていますが、
中学になると男女別の制服で、明らかに小学生の時より違いを意識すると思いますし、
そしてやはり小学生の時と比べ体格の差、腕力の差を感じるようになってきたのではないでしょうか。
権利は平等ですが、何でも同じことができる訳ではなく、リングの上で本気で戦ったら、
平等平等といくら女子が張り切っても、ほぼ男子に負けてしまうでしょう。
体力測定の結果を見れば明らかです。
夫婦のトラブルでよく見かけることがあります。
力で勝ることをいいことに妻に暴力をふるい言う事を聞かせようとする夫。
夫が手を上げないのをいいことに、ヒステリーを起こし夫に暴言を吐く妻。
どちらもお互いがあってこその自分だということがわかっていません。
暴力や暴言により争いが一時収まったとしてもそれが解決につながるでしょうか?
ですから私は男子が腕力を優しさで抑えた上に、男女平等が成り立っていると思っています。
男子は女子を腕力体力で守ってください。女子は男子の優しさを理解し、会話力とコミュニケーション能力で支えてください。
上下や勝ち負けは無く、ひとは凹凸で惹かれ合います。
相手の優れているところを尊重し合いながらの平等を意識できると素敵だと思います。
相手を思いやる気持ち、嫌だと言える勇気が必要ですにつづく・・・
NPO法人日本結婚教育協会
『こどもから大人まで 性のステキを学べる聞けるプロジェクト』
プロジェクトリーダー今枝朱美、夫婦相談の現場から性について考えます。
性のステキを学ぶことで、人生を潤いのあるものにしましょう (^^♪
日本結婚教育協会では「結婚にも教育が必要」と考えています。
その中で私は性の分野を担当している訳ですが、性のステキを学べる聞けるプロジェクトの中で「オナニーも正しく知ることの大切さ」を感じています。
(オナニーはドイツ語、マスターベーションが英語です)
女の子は自分のからだを知るためにオナニーは必要だと思いますが、オナニーによる障害はあまり聞かれません。
女の子は「してもいいんだよ。」「した方がいいんだよ。」といった感じですが、男の子はかなりの確率で言われなくてもしていると思います。
男の子はオナニーの仕方を間違え、それが長く続きその方法でしか射精しなくなると、結婚していざ夫婦でセックスしようとしたとき、子どもをつくろうと思ったとき、困ったことが起きます。
愛する奥さんと上手くセックスできなかったり、当然不妊につながったりするのです。
間違ったオナニーとは、床や壁や布団に押し付けたり、本に挟んだりする非用手的なもの、強すぎるグリップなどがあります。
女性の膣圧はそれらと比べると圧倒的に弱いため、膣内射精障害に陥ります。
もちろん膣内で射精しなければ自然妊娠はしませんし、「どうして私じゃダメなの?私の身体がいけないの?私のこと嫌いなの?」とか「浮気してるんじゃないの?」となり、夫婦間が気まずくなりケンカとなりセックスレスに突入していきます。
聖隷浜松病院 泌尿器科の今井伸先生は、「箸や鉛筆の持ち方(使い方)を習うように、ペニスの持ち方を学習する必要がある。」といわれています。
本当にその通りだと思います。
しかし、現在学校で教えてくれないのですから、家で教えるとなるとどうすればいいのでしょう。
親子ではタブーのような感じで言いづらいですが、性教育のステップを踏んでいれば大丈夫です。(過去のブログを参考にしてください)
経験率が50%になるのが14歳と言われているので、中学生になったくらいからタイミングを見るといいでしょうか?
親がネットや書籍から適切な情報を選び紹介し、
・ものにこすりつけるのは避けること、
・強く握りすぎての刺激に注意すること、
・間違ったオナニーは膣内射精障害になる恐れがあり、大人になり愛する女性が現れた時に正しくセックスできないこと、
・膣内で射精できないと子どもができないこと、
これを最低限伝えて欲しいです。
難しいですよねー、でも勃起障害(ED)が薬で改善されている現在、射精障害が問題になってきています。
男性のオナニーは20歳で90%を超えるので避けて通るわけにはいかないでしょう。
ネットでオナニー動画を拾って見てみましたが、驚くほどグリップの強いものが多いです。
ダメダメ、気を付けてくださいね。
実際するとき私としては、お風呂やトイレでしてくれるのが処理も簡単でベストですが、お部屋でするときはティッシュよりもトイレットペーパーを使い、トイレに流してくれると嬉しいです。
NPO法人日本結婚教育協会
『こどもから大人まで 性のステキを学べる聞けるプロジェクト』
プロジェクトリーダー今枝朱美、夫婦相談の現場から性について考えます。
性のステキを学ぶことで、人生を潤いのあるものにしましょう (^^♪
女の子も高学年になるころにはもっともっと自分のからだに向き合いましょう。
性器の名前も正しい名称がわかると良いですね。
まずは外性器
図解されている本などを参考に確認してください。
恥丘、陰毛、大陰唇、小陰唇、陰核(クリトリス)、尿道口、膣口、肛門。
そして次に少し勇気がいりますが、お風呂上りなど清潔なときに、鏡も使って見てみましょう。
女の子は外性器と言っても普通に立っていても見えないので、大陰唇をそっと開いてみなければいけません。
小学校高学年では、陰毛も無く大陰唇小陰唇なども発達していないため、まだまだふっくらしてなくて色素も薄いと思います。
(口の中と同じような感じの色だと思ってください。)
これからだんだん変わってくるんだな~と思って、楽しみに観察しておいてください。
(そういえば私、小陰唇の左右の成長の時期が違い病気かも?と焦ったことを思い出しました。何年生だっただろう?)
尿、生理の出血、大便はどこから出てくるのかわかっていれば、大便後の拭き方も前から後ろへ、さらに清潔に気を付けることができると思います。
外性器がかゆくなってしまう原因は何でしょう。
お姉さんたちはナプキンやおりものシートの長時間使用、大人になるとストッキングやガードルのしめつけ、洗いすぎなどがあります。
小学校高学年の女の子たちがかゆくなってしまうのは、圧倒的に清潔にできていないことだと思います。
ゴシゴシ洗いすぎず、弱酸性の石鹸をよく泡立て手でワレメの間をそっと優しく洗いましょう。
痛いときかゆいときはもちろん、何でもないときも時々観察して、自分のからだに向き合い大切にしてあげましょう。
夫婦のセックスレスで相談に見える方の中にも、自分のからだとの向き合い方を知らない方がたくさんいらっしゃいます。
結婚してパートナーとセックスしたことがあっても、自分の性器を一度も見たことが無かったり、どこをどうすると気持ちいいのか知らないのです。
パートナーが匂いがきついのでセックスする気がしないと、直接は言えず私に告白される方もいます。
それでは夫婦の性を楽しむことはとてもじゃないけどできません。
悪いことでも恥ずかしいことでもありませんから、顔と一緒くらい自分の性器にも興味を持ってください。
そうそう、顔や体型がみんな違うように、外性器の色も形も全員違いますから機能に問題なければ大丈夫ですよ~~。
NPO法人 日本結婚教育協会
『こどもから大人まで 性のステキを学べる聞けるプロジェクト』
プロジェクトリーダー今枝朱美です。
性のステキを学ぶことで、人生を潤いのあるものにしましょう (^^♪
女の子は高学年になると見た目もぐんぐん変わってきます。
私にはとても微笑ましく見えますが、本人は不安な気持ちでいっぱいなことだと思います。
おっぱいが少しづつ膨らんできます。
初めに乳首(乳頭・乳輪)がプックリしてきますので、お母さんはファーストブラの準備を考えてあげてください。
お友だちより発育が早いことは恥ずかしいことではなく誇らしいことです。
娘さんがブラジャーをすることを嫌がるようでも、Tシャツを持ち上げるほど目立ってきているのにそのままにしているのは、他人からどのようにみられるかを考えても正しくありません。
子ども用のソフトなものがあるので、正しいサイズで用意しましょう。
からだ全体がふっくらと丸みをおびてくることを嫌がる子が多いと思います。
(このダイエットばやりの世の中、何なんでしょう。
女の子が憧れるモデルはガリガリで、男性がもてはやすグラビアアイドルは巨乳で・・・
あーーー腹が立つ!おとなが操作しているこの世の中!)
健康的な美しさが一番ステキです。
ダイエットを気にするなら、スナック菓子を与えすぎず食生活のバランスと冷え性対策に気を付けてあげてください。
アポクリン腺も急激に発達するので、男女ともに体臭も変化してきます。
気にして悩むようであれば、制汗剤や消臭剤も良いと思います。
私もその頃(40年以上前)、母に頼んで薬局で重曹を買ってきてもらい試していたことを思い出しました。
軽くあしらわず悩みに共感してくれる母に感謝していたように覚えています。
親が子どもの性の成長を共に考えてあげることは、とてもステキなコミュニケーションになりますね。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
小学校高学年の男子、お母さんから見ればまだまだ男の子だと思います。
女子の平均初経年齢は12,3歳で、男子の精通が過半数を超えるのは中2と言われています。
今までは「おちんちん」とかわいく呼んでいましたが、性器の名前も働きも正しく知ってほしい時期です。
ペニス(陰茎)がおちんちんのことで、ペニスの先の太くなった部分が亀頭、先っぽに尿道があります。
その後ろについているかわいいタマタマは精巣(睾丸)、精巣の入った袋が陰のうです。
射精の仕組みについても一通り知りましょう。(北村邦夫 著 ティーンズ・ボディーブックより)
生理について男の子にも知ってほしいと思いますし、射精について女の子にも知ってほしいと思います。
精巣で精子が誕生(年中無休24時間営業、毎分5万人作る)
↓
副睾丸で栄養をもらう(6週間)
↓
精管を通り性のうで栄養をもらう
↓
前立腺で前立腺の分泌液と混ざる
↓
精液になる
↓
クーパー腺のクーパー腺液を道案内に尿道を走り抜ける
↓
射精
精通は家の中でのこと体毛などは服の中のことで、外に現れる変化としてはひげがうっすらとはえてきたりすることでしょうか。
友だちとの違いを非常に気にする年頃なので、からかわれたりするかもしれません。
気になるようでしたら、お母さんが使う女性用のスティック状の電動シェイバーを「これ使っていいからね~」と言って貸してあげてください。
肌に傷がつかないし、うぶげのようなひげには最適だと思います。
からだに変化が起きてくると、もう子どもではないような大人の仲間入りをしたような感覚を持ったりして、お母さんに世話を焼かれたくないような態度をとることもあります。
子どもが一生懸命親離れをしようとしている時は、お母さんの方も子離れするタイミングです。
まだ子どもから手が離せないお母さん、目は離さず手を離す最終段階です。
息子がかわいくて仕方がないお母さん。
ご主人で満たされない愛情を息子に求め、自分の気持ちを満足させることはやめてください。
優しい子はお父さんの代わりにお母さんを守ってあげなければと思ってしまいます。
私は、高学年で思春期を迎えた子どもにハグをする、一緒に寝る、一緒にお風呂に入ることには反対です。
お母さんが親子としての距離の取り方を間違えないようにしてください。
そのようなことは無いと思いますが、夫婦問題に携わる私としては心配なところですので、くれぐれも気を付けてください。
息子は夫(恋人)の身代わりではありません。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
前々回に続き、小学校3.4年生の女の子を持つ親御さんが、家庭で子どもにどのように初経(初潮)について話すと良いか。
私だったら。
小学校1.2年生の時に赤ちゃん誕生の話はしてあります。
家のトイレの棚の上とかカーテンの中で生理用ナプキンを見かけたことはあるし、テレビで毎日当たり前のように宣伝をしているので、何となくわかっているとは思いますが、テレビでは赤い色は出てこないので、何がどこから出てくるかはクエスチョンかもしれません。
「お母さんのお腹の中には月に1回生まれる『らんし』を迎えるベッドができるんだけど、そこで『せいし』と合体しないとベッドはいらなくなっちゃうんだよ。」
「それが血液となって、おしっこの出る穴とうんちの出る穴の間にある穴から出てくるんだよ。」
「それを生理っていうんだけど、おっぱいが少し大きくなってくるころや、5.6年生になる子が多いけど、3、4年生でもなるかもしれないね。」
「パンツがいつもより茶色く汚れたり、血がついてたらすぐにお母さんに教えてね。」
「もちろんお母さんも毎月生理があるから、パンツにあてるナプキンはいつでも準備してあるけど、5年生になったら生理用パンツ買いに行こうね。」
とはいっても、血が出て来たらどうしよう!痛いのかな?と不安に思います。
「お姉ちゃんたちもみんなちゃんとできてるから、心配しなくていいからね。」
と言って、安心させてあげましょう。
「からだがだんだん大人になっていく準備なんだよ。」
「お母さんは生理の時少しお腹が痛かったり、気分が悪いときもあるけど、そんな時お父さんはお手伝いしてくれたり、とっても優しく気づかってくれるんだよ。」
今までは子どもでは気づかなかった夫婦の思いやりも、コッソリ教えてあげると女性を守ってくれる男性の優しさも伝わりますね。
詳しい生理の仕組みなどを知りたいお父さんお母さんは、
結婚教育思春期担当「結婚教育カウンセラー 佐藤知恵のブログ」をご覧ください。
佐藤知恵カウンセラーは看護師として保健師として多くの実務経験を積んで見えますので、思春期性教育も大変わかりやすく伝えてくれています。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
前回に続き、小学校3.4年生の男の子を持つ親御さんが、家庭で子どもにどのように精通について話すと良いか。
私だったら。
小学校1.2年生の時に赤ちゃん誕生の話はしてあります。
お兄ちゃんがパンツを洗って洗濯カゴ(または洗濯機)に入れているところを見たタイミングとか、赤ちゃんや出産やセックスについて関係する話が出て、興味や疑問を持ったタイミングとかに話すと自然ですね。
「お父さんが持っている赤ちゃんのもと『せいし』をつくる準備を、男の子はからだの中でしていくんだよ。」
「おちんちんが今より大きくなって毛が生えてくるころになると準備が整い、寝ている時におちんちんの先からおしっこではない白い少しねばねばした『せいし』が出てくることがあるけど、驚かなくていいからね。」
「お母さんに教えてくれると嬉しいけど、恥ずかしかったら言わなくていいから、汚れたパンツは風呂場で軽く洗って洗濯カゴ(または洗濯機)に入れて、ついでにシャワー浴びて清潔にしとくといいよ。」
「そうそう、毎日出るわけじゃないし、お父さんくらい大人になったら知らない間に出ちゃうことはなくなるからね。」
「『夢精』っていうんだよ。まだまだだと思うけど、大人になる一歩で楽しみだね。」
ちゃかさず真面目に、でも気軽にがいいのではないでしょうか。
子どもにはこんな感じで話すにしてもお母さんは正しく知っていてください。
それは思春期担当の「結婚教育カウンセラー 佐藤知恵のブログ」をご覧ください。
きっかけ難しいですよね。
興味の全くないお子さんもいますので、わざわざ話さずにすぎてしまうかもしれません。
でも大丈夫、お母さんの心づもりができているだけでオッケー、全然違いますから。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
小学校3.4年生。
長男長女のお子さんはまだまだ幼く、親から見てもなんら幼稚園と変わらない感覚かもしれません。
でも思春期のお兄さんお姉さんを持つお子さんは情報も豊富にあり、ませたお子さんもいることと思います。
子ども部屋にティーンの雑誌が置いてあったり。
生理用品をお姉ちゃんが持っているのを目にして身近なものと感じたり。
お兄ちゃんが弟に面白半分吹き込んだり。
お兄ちゃんやお姉ちゃんがお付き合い(?)していることで異性に興味を持ったり。
発育の早いお子さんは、初潮をむかえたり精通を経験することもあると思います。
正しい言葉で詳しく性教育することは、学校に足並みをそろえ高学年に入ってからで良いとして、この先に誰もが初潮や精通を体験することになること、お兄さんお姉さんは体験していても何も変わらず元気に生活していることから、心配することや嫌なこと恐れることではないことを教えてあげてください。
そうすれば困った時はすぐに話してくれると思います。
男の子女の子それぞれへの話し方、詳しい性教育ではない中学年向きの、家庭で両親が伝えると良いと思うことは次回お話しします。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
お風呂は何年生まで親子一緒に入りますか?
父と息子、母と娘なら何歳でも一緒に入ってかまいませんが、異性の親子ならば小学校低学年までにしてください。
幼稚園から小学2年生までの間にお風呂の入り方(+からだを清潔にすること)を教えます。
替えのパンツを準備すること、服は脱衣場で脱ぐこと、しっかりかけ湯をしてから浴槽に入ること、冬は温まること。
からだを石鹸で洗い、シャンプーもして、しっかり洗い流すこと。
男の子はおちんちんの皮をそっと下にさげ、泡立てた石鹸でそっと洗い、よーく洗い流してから皮を元に戻しておくこと。(小さいころから親が痛くない程度に無理しないで少しづつ皮を下にさげ洗うことをします。あくまでも清潔にすることが目的ですので無理をしないように。完全に皮をむくことには医者でも賛否両論あり)
女の子は泡立てた石鹸を手に取りおちんちんのワレメの中までよく洗い、石鹸がぬるぬるしなくなるまでよーく洗い流すこと。(膣の中まで指を入れ石鹸で洗ってはいけません)
脱衣場でからだを拭いて、パンツをはく(プライベートゾーンをかくす)ところまでできて、ひとりでお風呂に入れると言えます。
一緒にお風呂に入るこの時期までに、おとなと子どものからだの違いも自然に教えます。
大人になるとおっぱいやおちんちんが大きくなること、毛が生えてくることはもちろん、お父さんは肩幅が広くたくましいこと、お母さんはお尻が大きく肌がやわらかいことも素敵なことです。
思春期になって急に「一人で入りなさい」ではなく、低学年のうちから自分のことは自分でできるように教えることは親の役目です。
ですがここで・・・
副産物としていいことがあるのです。
子どもが一人でお風呂に入れるということは、お父さんとお母さんが二人でお風呂に入ることができるのです。
夫婦は一緒にお風呂に入ることをおすすめします。
お風呂の中では他の家事や片付けものをすることもできず、テレビも携帯も無いのでコミュニケーションをゆったりととることができます。
背中を流したり、湯船の中で肌が触れ自然にスキンシップできることもいいと思います。
幼児期でも②でもお話ししましたが、子どもから見て夫婦は特別な関係なんだということを肌で分かっていれば問題なく受け入れられることです。
性の知識を具体的に教えることだけが性教育ではなく、夫婦が仲良くする姿を見せることも立派な性教育だと私は思います。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
親が子どもに家庭でする性教育。
小学校1.2年生ではどの程度の情報が必要でしょうか?
この段階で性器、生殖器の名称を正しく教える必要はないかと思います。
男の子はこの年齢で射精はまだだと思いますので、実際に性交することも考えにくいですが、女の子は生理がなく妊娠することは無いとは考えますが、性交できない訳ではありません。
ですから幼児期から繰り返し、危険から身を守るためのプライベートゾーンを大切にすることは男女共通に伝えつづけてください。
このころ赤ちゃんがどのようにして誕生するのかについては興味を持ち、少しづつ理解できるようになります。
お母さんのおなかの中で育った赤ちゃんが、どこから出てくるかの話は済んでいます。
次はどうしてできるか、命のはじまりの話です。
お母さんのお腹の中にはたくさんの卵(卵子の詳しい話は結婚教育カウンセラー佐藤知恵のブログをご覧ください)があって1か月に1つずつ生まれています。
その命のもとの卵「らんし」の大きさは、紙に針を刺して開けた穴くらいの小さな小さなものです。
お父さんの体の中では命のもとは「せいし」がつくられます(精子についてはこちら参照)。
お父さんは「らんし」よりもっともっと小さいおたまじゃくしのような形をした「せいし」を、大切にお母さんの中の「らんし」に届けます。
1億から4億とも言われている数の中から、運よく1つの「せいし」が選ばれ「らんし」とうまく合体すると一人の命が始まります。
「せいし」はお父さんのおちんちんの後ろについている袋の中にある二つのタマタマで作られています。
おちんちんは赤ちゃんのもとを作る大切なところなので守らなければいけません。
だから大切にするために、らんぼうに扱うと痛くてたまらないようにできています。
絵本などを見せながらイメージできるように話してあげるとわかりやすいですね。
なによりも大切な命の誕生のためにも、男の子も女の子もプライベートゾーンを大切にしなければいけないことを合わせて話してあげてください。
そしてお父さんとお母さんは世界中のたくさんの人の中から選びあい愛し合って結婚した、そして大切な大切なあなたという命を授かるために唯一プライベートゾーンでつながっている特別な関係であること、あなたがこの世に誕生したのは奇跡に近い素晴らしいことであることを話してあげてください。
夫婦相談の現場から性について考える 今枝朱美です。
小学校1.2年生に性教育を学校ですることについて賛否両論があるようです。
「学校でいやらしい言葉を教えるから、ネットで検索してすごい動画を見ていたので困ります!」
「買い物中突然卑猥な言葉を質問してきました。あり得ません!」
私は学校で教えたことに問題があるのではなく、家庭で子どもが自由にネットを検索できる環境に問題があると思います。
親の都合で子どもを静かにさせておく為だけにスマホを渡していませんでしたか?
パスワードや閲覧制限はきっちりしてありましたか?
検索しなくてもネットサーフィンをしているうちにたどり着いてしまうこともよくあります。
家のパソコンを親のいないところで自由に使用できるのにはまだ早いと思います。
そしてもっと問題だと思うこと、親に正しく答えられる性の知識はありますか?
子どもの作り方を知らない親はいないと思いますが、その年代にあった性の情報を正しく伝える準備ができている親は少ないと思います。
我が家ではどのように子どもに伝えるかを、夫婦で話し合っておくことも必要ではないでしょうか。
準備ができていないために、、自分が知らないことを不安に思っていたり、ドキッとして答えられないことを質問されたことに対して、恥をかかされた気持ちになり子どもを怒ってしまうことはありませんか?
夫婦でお互いの性を正しく理解していなかったり、相手の性を大切にしていないために性の不一致やセックスレスの問題が起きている夫婦はたくさん見られます。
子どもへの性教育を夫婦で考えることは、夫婦の性生活を見直すためにもすごくいいチャンスです。
相手を思いやる愛情のあるセックスができている夫婦ならば、難しい問題ではないと思います。