ジェンダーバイアスが夫婦の価値観の相違ではないですか?

夫婦問題、結婚教育相談員今枝朱美です。

 

1月31日、大阪で結婚教育基礎講座Ⅰが開催されました。

繰り返し開催される基礎講座ⅠⅡⅢは、結婚教育相談員資格を取得した後もさらに引き続き学びの場となります。

第4講座  「男として、夫として、父としての在りかたについて考えてみる」は、鳥取NPO法人KiRaLi代表理事であり協会顧問でもある福井正樹氏です。

その中で、今回はジェンダーバイアス(社会的文化的性差別、性的偏見)について考えました。

ワークでは「男女の違い」を書き出します。

それを、生物学的性差ジェンダー(社会的文化的性差)に分けてみます。

男女の違いといっても、親から言われたこと、学校で教えられたこと、歴史的にあたりまえとされていること、政治的に決められていること、どこで線引きすればいいかわからず、まあどっちでもいいと言えばいいことかな?

と考えると、私は生物学的性差しか思いつきませんでした。

次のワークは「理想の夫」を書き出します。

高収入、包容力、決断力、家事が得意、子どもと遊ぶ、大工仕事、、、、

これって、逆転してはできないことですか?

そして夫にも「理想の妻」がありますよね?

夫も妻もどっちでも自分ができるようになればラクになれること、気付かせてもらいました。

私も昭和の女なので、かなりジェンダーに縛られています。

 

そして今日は、名古屋大学の男女共同参画室の三枝麻由美助教からも、

「わたしたちのまわりのジェンダーって?」を教えていただきました。

世界的に見る日本のジェンダー・ギャプ指数は世界105位。

日本より下はアラブ系の国くらいです。

健康、教育は問題ないけど、政治経済の指数のひどいことひどいこと。

女性だけが頑張っても無理で、男性の理解と意識改革が必要です。

その反面、男性も「男らしさ」と言うジェンダーにプレッシャーを感じていることを知りました。

社会で結果を出さなければ男としての価値がないのか?

「男らしさ」を示すため、達成するために行われる犯罪。
そして、男女共に感じる現在の恋愛、結婚、子育てのしづらさ。

社会経済状況は変化しているのに、ジェンダーバイアスは昔と変わっていないからです。

 

離婚原因で一番多いとされる「価値観の違い」は、

ジェンダーバイアス(社会的文化的性差別、性的偏見)によるものが多いと思います。

仕事、家庭、社会でのジェンダーについて、結婚を決める前によく話し合うと良いのではないでしょうか。

自分ではあたりまえなので、話し合う必要を感じていないことに気付きましょう。

基本的には結婚して相手に依存しあうのではなく、一人ひとりが自立して社会と関わり共に認め合い支え合い協力して家族を作っていくと良いと思います。

男が外で働き、女が家事をしてもOKですが、話し合って理解して納得しての役割分担ですか?それぞれが自分のこうあるべきで決まっていませんか?

結婚してからも、経済状況や家族状況が変わったらその都度話し合い、お互いの不満について知り修正していくことが大切です。

ジェンダーの視点に立つことで、これまで見えなかった問題が見えてきたり、判断が異なる可能性があります。

夫婦の価値観の違いとは、ただのジェンダーバイアスではありませんか?

そんなことで大好きで結婚した人と離婚するなんてもったいないですよね。

 

夫婦問題相談室 リボーン

 

ページの先頭へ戻る